今回は、
頑張り過ぎちゃう「問題」と頑張り屋さんの「本来の姿」の話
というタイトルにしました。
お分かりの通り、前回のメルマガの続編です。
前回のメルマガでは、「問題は自分を苦しめるためではなく、本来の自分に戻るために起こる」というタイトルで書いたんですね。
問題は、自分の中でボタンの掛け違いが起きていることを教えてくれるサインなので、何か問題が起こったからと言って悲観的になる必要はなく、むしろ自分の生き方の軌道修正をするためのチャンス到来♪なんですよ。
というお話をしました。
で、前回とはまた別の例を使ってこの話をちょっと深めてみようと思ったのでした。
例えば、頑張り屋さんはいろんなことをどんどん一人で抱えて、だいぶ限界まで来ているのに(あるいはとっくに限界突破しているのに)、それでも笑顔で「だいじょうぶ!」と言って頑張り続けます。
そして、人によっては身体を壊したり心に不調を来したりします。
それが、分かりやすい「問題」ですよね。
で、一つの対策として、前回のメルマガでは「もっと好きなこと、もっと楽しいことに素直になりましょう」というお話をしました。
そんなに無理やり「自分がやりたいこと」ではなく「求められること」ばかりを自分にさせ続けるから、心身に問題が出るんでしょ?!そろそろ止めてもいいんじゃない?!という話ですね。
なんですが、頑張り屋さんの「本来の姿」について、今日はまたちょっと別のアプローチ。
そもそも、頑張り屋さんがなぜそんなに頑張れちゃうのかというと、
それくらい、みんなに喜んでほしい
人なんですよね。頑張り屋さんというのは。
それくらい、みんなの笑顔が見たい
それくらい、みんなが喜ぶ姿が嬉しい
それくらい、ピュアな愛情の塊
な人なんです。それもまた、頑張り屋さんの「本来の姿」なのです。
ならば、環境やお仕事などは変えなくてもその「本来の姿」を無理なく輝かせることができるかもしれません。
もしかすると、今の環境や、やっていることそのものにはそこまで問題ないのかもしれません。
ただ、「みんなに喜んでほしい」と強く思うあまり、ちょーっとキャパオーバーしているために犠牲感が多くなって、みんなの笑顔を見て「喜び」を感じる心の余裕がなくなっているだけなのかもしれませんよね。
それなら、同じ環境やお仕事でもすこーしだけ負担を減らしたり周りに頼ることを学んでみれば、頑張り屋さんが本来大好きなみんなの笑顔という「喜び」が、無理なく感じられるようになるかもしれません。
そしてそこでの頑張りはとても幸せなものになっていくでしょう。
また例えば、大好きな家族の笑顔を見るのが何より幸せなのかもしれません。その家族のために、つい頑張り過ぎてしまうのかもしれません。
だとすれば、今の環境やお仕事は、その大好きな家族を笑顔にするためのありがたい「手段」と考えることもできます。
それが「手段」であるなら、そして家族と笑顔で過ごす時間が何より大切なら、お仕事に必要以上に尽くす必要は感じなくなりますよね。
そして同時に、家族の笑顔のための大切な「手段」としてのお仕事に、誠意のある(そして無理のない)取り組み方・頑張り方を見つけることができるかもしれません。
つまり、「問題」が発生したから一切合切止めちゃおう!何か他のもっと「向いている」ことに大きくギアチェンジしちゃおう!というだけが解決策になるとは限らない、ということなんですね。(もちろんこれもとても素敵で有効な方法ですが)
頑張り過ぎちゃう「問題」の奥にある、「みんなに喜んでほしい(から、つい頑張れちゃう)」という頑張り屋さんのとても可愛い「本来の姿」に立ち戻る、というアプローチもまた、頑張り屋さんの愛に溢れた頑張る才能を肯定しながらその活かし方を模索するという意味で、同じくらい素敵な方法になるということなのです。
もちろんこれはケースバイケース、人によるので教科書的にみんなに当てはまるものでもありません。
なので、自分に一番しっくりくる「本来の姿」を見つけ出し、その自分に一番しっくりくる「解決方法」を見つけていけると良いですね。
だからこそ、それぞれの方の「歴史」を丁寧にお聞きするカウンセリングやコーチングの出番になるわけですが、自分で探っていく時の考え方も基本はもちろん同じです。
今回は、そのためのヒントになれば良いな、ということで書いてみました。
参考になればうれしいです。
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閑話休題。
運河にはこういう吊り橋がかかっているところもたくさんあります。
これがまた、風情があって良いのですよね☆