私のことは平気で傷つけるのに、私の言葉がキツくて傷つくと主張する親へのモヤモヤ~ココロノマルシェのご相談

親からたくさんのキツい言葉を投げられ、
自分も同じようにしたら、ひどく叱られた。

親は自分の非を認めないのに、私だけ悪者にされ、
さらには仕事の仕方にまで疑いの目を向けられ
(外ではちゃんとやってるのに!)、
気分が悪くモヤモヤする。

そんなご相談にお返事しました。

 

自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。

 

オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。

 

今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。

 

ご相談:「キツい言葉を使ってしまうことと親の影響」

キツい言葉を使ってしまうことと親の影響

独身アラサー女です。
先日、些細なことがきっかけで両親から
「あんたは普段から言葉がキツすぎる、直しなさい」とこっぴどく叱られました。
確かに自覚があったので、きちんと謝りましたし、今後改善していくつもりですが、
どうもモヤモヤするのでここで相談させてください。

私がなぜキツい言葉を使うようになったかと考えると、
やはり私自身も親からキツい言葉を投げられていたのが大きな原因だと考えています。
他責的になってしまいますが、私としては親の真似をしただけ・・・のつもりです。
親が私にしてきたように、私もしただけという認識でした。
昔、親から言われた言葉を友人に話したら、「普通そんなこと子どもに言わない」と返されて驚いたので
客観的に見ても結構キツいこと言われていたのだと思います。

とりあえず自分としては反省しているものの
親からのキツい言葉で傷ついた私はそのままなので、気持ち的には消化不良な感じがしています。
以前から傷ついた子どもの頃の私が取り残されているセルフイメージがずっとあります。

ちなみに私は妹と仲が悪く、これも母親の言葉が原因にあると考えています。
幼少期に妹に優しくすると、なぜか母が茶化してくることが何度かあり、
そんな反応されるならやだな・・・と子ども心に感じ、妹と距離を置くようになったのだと思います。

とはいえ、母親はいわゆる自己愛&過干渉タイプの毒親なので、
おそらくこれらを指摘しても「そんなことは言ってない」「関係ない」と言って、絶対に謝らないことが想像つくので諦めています。
私を傷つけるのは気にしないのに、私が少しキツいことを言うと傷ついたと主張するので
なんだか軽んじられている気がしてモヤモヤしてしまいます。
あたしに言うのはいいのかよ・・・って感じです。

ちなみに父親から「仕事でもそんな物の言い方してるんじゃないだろうな」と言われて、
余計にムカついてしまいました。
実際には家と外でしっかりキャラクターを使い分けており、仕事の出来も良い方だと思います。
上司からの評価も上々で、私は結婚はしていませんが仕事はちゃんとしてきたプライドがあったので、家の中のことも、外のこともなんだか二重に否定されたような気持ちになってしまいました。

このモヤモヤをどのように受け止め、解消していったらいいでしょうか。
ヒントを頂けると幸いです。よろしくお願いいたします。

(おかぴさん)

 

おかぴさん、こんにちは。

オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。

 

とても理不尽な思いをされましたね。

 

ただ、ご相談文をお読みして、おかぴさん素晴らしいなと思ったのは、

キツい言葉についてご両親から叱られた時、

その場できちんと謝り、改善もしていくつもりということで、

自分が反省すべきところはきちんとして、行動を変えることも自分で選べるんですよね。

 

おかぴさんは、とても大人で、成熟した心をお持ちなんだと思います。

 

ただ、やっぱりモヤモヤと消化不良な感じがどうしても残るということで(そりゃそうだと思います)、

ここでは、そのモヤモヤをどう受け止め、解消していくと良いか、

ご一緒に考えてまいりましょう。

 

私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡

 

モヤモヤの受け止め方。

さて、このモヤモヤをどう受け止めるか、です。

 

そのモヤモヤの中には、どんな思いが含まれているのかなと想像してみると、

例えば、

「私だって傷ついている」という事実が尊重してもらえない、軽んじられている気がすることの「悲しさ」

「私のこの物言いは、元はと言えばあなたが私にぶつけていたものだ」という認識が全否定されることの「悔しさ」

お母さんが、自分の非は棚に上げて、自分は被害者のポジションに落ち着き、

こちらが一方的に加害者に仕立て上げられる理不尽への「いら立ち」(消化不良感はこれが特に大きいでしょうか?)、

そうは言っても、キツい物言いは家族内にとどめ、

外では外用のキャラを使って良い仕事をしている(その賢さや精神的な成熟性もちゃんと持っている)のに、

それも疑われて、家の中の自分も外の自分も全部否定されたような「理不尽さ」

などなどかなぁ?と思いましたが、いかがでしょう。

 

これ、だいぶ理不尽に感じると思うんですよね。

モヤモヤするのは、ごく自然なことじゃないかと私は思います。

 

おかぴさんは、「このモヤモヤをどう受け止めるか」についてご相談くださいましたが、

ご自身のモヤモヤを受け止める視点として、まずは、

「私がモヤモヤするのは、ごく自然なこと」みたいに、

自分の味方になることを、ご自身に許可してあげられると良いのでは、

と思います。

 

今も、「モヤモヤしてしまうなんて、悪いこと」みたいにして、

ご自分の思いを否定したり抑圧したり、ということは、そんなにないとは思うのですが、

 

ここではさらに、

「そうだよねぇ、そりゃモヤモヤするよねぇ、普通にひどいもんねぇ?!」みたいに、

よりド正面から、ご自分に寄り添ってあげる意識を持ってみるんですね。

 

これだけのことを言われて、これだけのことがあれば、

私がモヤモヤを感じるのは、ごく自然で、普通のこと。

私、よく頑張ってる。

 

まずは、ご自身にそう言ってあげられると良いのではないかなぁ、と思うのです。

 

モヤモヤの解消の仕方。

そうやってモヤモヤを受け止めたら、次はそれを解消していきましょう。

 

「モヤモヤの解消」というのは、

モヤモヤの中にある「本当の感情を感じつくす」ということでもあります。

 

上では、おかぴさんのモヤモヤの中にある感情として、

「悲しさ」、「悔しさ」、「いら立ち」、「理不尽さ」

などがありそうかな、と想像してみましたが、

こういった、「モヤモヤ」の中にある「本当の感情」を、一つずつ丁寧に、気が済むまで感じていきます。

 

「あぁ、私は、○○が悲しかったんだな」

「あぁ、私は、○○が悔しく感じたんだな」

ということを知り、ただその「悲しさ」や「悔しさ」などを、気が済むまで味わい尽くします。

 

(今思いついた例ですが、感情って、ガムみたいな感じかもしれません。

最初は味(感情)が強く感じられますが、その味を味わっていると、次第に味が薄まって、なくなっていきますね。

そんなイメージで、それぞれの味(感情)がなくなるまで、味わってみる感じです。)

 

で、これ、やり方はいろいろあります。

 

ここまでお話してきた文面から、

「本当の感情」に気づいて感じていく要領が何となくでもつかめれば、

どんどん進めていただければ良いと思いますし、

すぐに出てこない時は、ノートに書き出すのも手です(「お恨み帳」は書いたことはありますか?)。

 

ノートに、あれがモヤモヤする、これがモヤモヤする、というところから書き始めて、

何がどうモヤモヤするのか、実際何を感じているのか、などなど、

思いつくこと、出てくることを、どんどん書き連ねていきます。

 

すると、だんだんそこにある「本当の感情」が出てくるので、

「うん、なんか、もういいや」と気が済むところまで書き尽くします。

それが、その感情をほぼほぼ感じつくせた状態ですね。

 

それから、「書き出す」のでなければ、「人に話す」のも同じ効果があります。

 

信頼できるお友達に聞いてもらうのも良いですし、

(くれぐれも、「否定」や「判断」などはせず、ただそのまま聞いてくれる人をわがままに厳選してくださいね!)、

カウンセラーはまさに、そこにある本当の感情を見つけ、受け止め、解消するお手伝いが得意な人ですので、

よかったらぜひお話聞かせてください。

 

ということをやっていくと、

今回ご相談くださったモヤモヤも、ずいぶん解消できるのでは、と思うのですね。

 

子どもの頃から傷ついたままのおかぴさんを、救ってあげる。

で、ここまでは、

今回ご相談くださった、比較的最近の一連のできごとへのモヤモヤの、

受け止め方、解消の仕方をお話してきました。

 

が、

以前から傷ついた子どもの頃の私が取り残されているセルフイメージがずっとあります。

と書いてくださっている通り、

おかぴさんのモヤモヤの根っこは、今回のできごとだけでなく、

ずっと以前の子ども時代に遡るんですよね。

 

「いわゆる自己愛&過干渉タイプの毒親」なお母さんの元で、

おかぴさんは、子どもの頃から、たくさんのキツい言葉を浴びて傷つき、

もちろんそれを謝ってもらえることもなく、

ぜんぶ我慢しながら(溜め込みながら)成長してこられたと思うのです。

 

たぶんおかぴさんの中には、本当にたくさんのモヤモヤが溜まっていて、

今回のご相談は、叱られたり、お仕事についていわれのない疑いをかけられたりしたことで、

たまたま外に出ることができた分、

みたいな感じではないかと想像します。

 

なので、

良きタイミングで、この、より古い記憶や感情を整理して癒していくのも、

おすすめではないかなと思います。

 

子どもの頃から傷ついたままのおかぴさんを、救ってあげるんですね。

 

実際、

上でご提案したような、ノートに書き出したりセッションで扱ったりしながら、

モヤモヤを受け止め解消していく作業をしていくと、

自然と、過去のいろんな記憶や感情が出てくることも良くあります。

 

そうすると、

今回のモヤモヤも、さらに深い根っこの部分から解消できるのでは、

と思います。

 

(ただ、特に、過去の古い記憶や感情は、

一人で受け止めようとすると、苦しくなってしまってうまく行かないこともあり得ます。

そんな時は、やはりカウンセラーも便利に頼っていただけたら良いなぁと思います。)

 

で、そうすると、

今回のご相談の趣旨からはちょっと離れますが、

ご両親との関係も、ずいぶん楽になっていくかと思います。

 

というか、もしかすると、

おかぴさんが今回このご相談をくださったのは、

過去を癒したり、ご両親や妹さんとの関係を見直して、

より心地良いご家族の関係を、新たに作っていくタイミングなのかも?

しれません。

 

そんなところも、

今回のご相談のモヤモヤを解消していった先のビジョンとして、

持ってみられると良いのでは、と思いました。

 

とっても応援しています♡

これは今はあまりピンとこないかもしれませんが、

おかぴさんは、これまでずっとお母さんを精神的に、全面的に支えてこられているんですよね。

 

(過干渉のお母さんというのは、

干渉することで娘の意識を独占し、それを自分の心の支えにするようなこともあります。

妹さんに優しくすると茶化されたのも、おかぴさんの意識を自分に向けさせたかったのかも?寂しかったのかも?

という可能性もあるかもしれません。

もちろん、お話を詳しくお聞きしないと分かりませんけれどね。)

 

だからこそ、娘とすればモヤモヤもたくさん溜まるのですが、

おかぴさんの、そんなお母さんを受け止めるキャパや成熟性は、

ご自身のモヤモヤを受け止めたり解消したり、そしてさらに次のステージに進んでいくためにも、

大いに力を発揮してくれると思います。

 

おかぴさんが、今回の、また過去から続く、

モヤモヤとした消化不良な感じを受け止め、整理し、解消していかれますように、

とっても応援しております。

 

よかったら、お話聞かせてくださいね!

 

お読みいただき、ありがとうございました♡

コバヤシアキコ

 

今日の一枚。

(インスタグラムより)

小道は良き。

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