人に頼られるのが、ゾッとするほど不快。
そんな時は、その不快感の正体を理解し、
その根っこを見ていきましょう。
自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
今回は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談にお返事します。
ご相談:「頼られることに強い不快感がある」
頼られることに強い不快感がある
職場で感じる不快感についてご相談させてください。
私は人に頼りにされることが多く、それが耐えられないくらい不快です。
頼みやすい雰囲気があるようで、若手の頃から他の人に頼みづらいこと等を押し付けられてきました。
今は中間管理なので当たり前ですが、やはり他の人に頼みづらいことを押し付けられます。
私は優しく見えるようで「あなたは優しいから」と言って優しくした覚えのない相手からも押し付けられる始末です。
優しさを搾取されているようでゾッとするほど不快です。
最近押し付けられる仕事そのものよりも、不快感が嫌なんだと気がつきました。
職場ではいつも性格に難ありな人、仕事ができない人、メンタル不調で出社しない人、子育て中でほとんど出社しない人のフォローをしてきました。
そういう人をあてがわれるし実際きめ細かくフォローしてしまいます。うんざりです。
特に年上の女性に甘えれるのが大嫌いです。
この不快感とどう付き合っていけばいいのでしょうか。
(こけももさん)
こけももさん、こんにちは。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。
人に頼られると、優しさを搾取されているような、強い不快感を感じていらっしゃるのですね。
ゾッとするほどですから、相当の不快感と戦っていらっしゃるのだろうと思います。よく耐えていらっしゃいますね!(涙)
では、どうしたらそこから抜け出せるか、一緒に考えさせてくださいね!
私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡
優しさ、能力の高さ、という、こけももさんの「才能」。
まず、こけももさんは、
実際とても優しく、きめ細かく相手のフォローもできてしまうほど、能力も高い方なのだろうなと思いました。
そうでないと、「そういう人をあてがわれる」こともないだろうし、
「実際きめ細かくフォローしてしまう」こともないだろうと思うのです。
今は、ゾッとするほどの強い不快感につながってしまっていますが、
やっぱりこれは、こけももさんが「才能」レベルでお持ちの長所なんですよね。
それから、
「仕事そのものよりも、不快感が嫌なんだ」
と気づかれたのも、すごいですね!
ご自分の感情を深く見つめていらっしゃって、賢い方なんだなぁと感心しました。
そしてさらに、
「特に年上の女性に甘えれるのが大嫌い」
と気づいていらっしゃるのも、素晴らしい!です。
そして、カウンセラー的にもここは大いに興味が惹かれるところです。
というわけで、そこについてさらに考えてみましょう。
年上の女性に、誰を投影しているのでしょう?
年下の女性でもなく、男性でもなく、
特に年上の女性に甘えられることに強い不快感があると、
ご自分でも気づいていらっしゃるこけももさん。
こけももさんが、今、職場の「年上の女性」に投影して見ているのは、誰でしょう?
典型的に考えられるのは、
お母さんとか?
お姉さんとか?
部活の先輩とか?
おばあちゃんとか?
いとこのお姉さんとか?
親戚のおばさんとか?
学校の女性の先生とか?
どなたか、こけももさんの優しさや能力に付け込んで利用するような、
そしてこけももさんも、負担が大きかったり悔しかったりしながらも、放っておけなくて、
すごく頑張って我慢して対応してあげていたような、
そんな記憶は思い出されるでしょうか?
今、こけももさんが職場の年上女性に対して感じていらっしゃる強い不快感は、
おそらく、その当時、その時の相手の年上女性に感じていらっしゃった感情ではないかな、と思うのですね。
つまり、今こけももさんが感じている不快感は、
実は、「職場の年上女性その人」に対して感じているものではなく、
当時の相手の年上女性に対して感じていたものが、今の職場の年上女性との間に再現されているのかも、
ということです。
今の職場の年上女性と、ゾッとするほどの不快感て、実は直接には関係ないらしい、のですね。
「この不快感とどう付き合っていけばいいのでしょうか。」というご相談でしたが、
まずはこれが分かるだけでも、現在の職場での不快感はだいぶ軽くなるのでは?
と思うのですが、どうでしょう?
根本的な解決は、不快感を根っこから癒すこと。
ただ、お気づきかと思いますが、
それが分かっても、不快感そのものがなくなるわけではないんですよね。
なので、根本的な解決のためには、この不快感を解消する必要があります。
そのためには、
いつ頃(こけももさんが何歳ごろ)、
誰に対して、
どんな状況で、
どんな思いを感じていたのか、
を、理解してあげたいです。
特に、「どんな思い(感情)」がそこに残っているのかは、丁寧に理解してあげたいところです。
今、ゾッとするほどの不快感を呼び起こすほどです。
当時のこけももさんは、相当な思いを抱えて、我慢していらっしゃったのではないかと思うのです。
このあたりのことをご自分でやってみる場合は、
「今の大人のこけももさん」の立場から、「当時の(恐らく子供の)こけももさん」の気持ちを理解してあげる
ことを意識してみられると良いかと思います。
具体的には、例えば、
「そっかぁ、こけももちゃん、そんな大変な状況で、
ずいぶん辛い思いをしたんだねぇ、すごく頑張ってあげたんだよねえ、
辛かったねぇ、偉かったねぇ」
みたいな感じ。
ここまででも、うまくできればかなり不快感が和らぐと思います。
(ただこれが、要領が分からないまま自分でやると、
今の自分が当時の感情に飲み込まれて苦しくなってしまったり、
あるいは逆に、すっかり白けちゃったり意味が分からなかったりして、全然効果がなかったり、などするんですね。
こういう作業は、まさにカウンセリングの典型的な作業でして、
安全に効果を得られることが多いので、良かったら是非検討してみていただきたいな、と思います。)
まずは、ご自身の頑張りを褒めて労わってあげてください!
というわけで、
不快感との付き合い方(不快感の理解の仕方)と、
不快感の根本的な解決の仕方
についてお話してみましたが、いかがでしたでしょうか?
とにかく今こけももさんは、
そこまでの不快感を感じながらも、投げ出さずにちゃんとフォローしてあげているわけで、
それって相当消耗するし、ムカつくし、もう本当に「うんざり」だと思うのです。
そんな状態でも、平常心を失わずに社会人としての責任を果たしているご自分を、
ぜひ、全力で褒めて労わってあげてくださいね!
そうしてあげる価値が、めっちゃあることなのです。
ほんとにすごいことを、こけももさんは今やっていらっしゃるのです。
そして、もし良かったら、今回お返事さしあげたことについても、思いを巡らせてみてください。
それからもちろん、お役に立てそうでしたらいつでもお話聞かせてくださいね!
こけももさんが、ご自身の優しさや能力などの素晴らしい才能を、心地良く幸せに発揮できますように、
心より応援しております。
お読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
今日の一枚。
水の向こうにアムステルダム中央駅。