この年齢なら、相応の振る舞いができなくちゃいけないのに、
実際には中二病で、人の注目を求める自分がいます。
家族で満たされなかった思いを周りに投影しているのだと思いますが、
その癒し方が分かりません。

自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。
オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」に
寄せられたご相談にお返事します。
ちゃんと「大人」な自分もいることを知り、
その「大人」の自分で、「子供」な自分を受け止めてあげましょう。
◆ご相談:「実年齢とこころの年齢とのギャップ」
実年齢とこころの年齢とのギャップ
47歳独身女性です。
実年齢と心の年齢のギャップが苦しいです。
社会生活では47歳といえば子供もいて年相応の感覚やふるまいを求められるのですが、心の中は中二病というか、私を見て、注目してという思いが常にあります。
そんな思いが強くなるときは、話をしすぎていやになります。
普段おとなしいのでそのギャップを周りに指摘されてさらに自己嫌悪してしまいます。
自分がどんな風に見られてるのかを意識すると、他人と関わるのがこわくなっていやになります。私は家族関係があまりよくありません。
父は放任で無関心、母は過干渉なところもあるけど自分の理想を押し付ける感じでした。
6歳離れた兄が一人いますが、兄のほうが大事されているという思いが小さいころからありました。
家族で満たされなかったものを外へ投影しているんだと思います。
でもそれをどうやって癒したらいいのかわかりません。
今、転職活動中ですが全くうまくいきません。
アドバイスいただければ嬉しいです。宜しくお願い致します。(ももさん)
ももさん、こんにちは。
オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコと申します。
まずはここ↓、
家族で満たされなかったものを外へ投影しているんだと思います。
既にここにお気づきなのがすごい!です。
ご自身によく向き合っていらっしゃいますね。
そしてご相談は、
でもそれをどうやって癒したらいいのかわかりません。
ということで、順を追って解決方法を考えていきたいと思います。
私からのお返事のポイントは、
自分の子供っぽさに気づけているももさんは、実は既にちゃんとした大人☆
です。
私のお返事はこちら↓です。お役に立てれば嬉しいです♡
◆「大人」なももさんだからこそ、自分の中二病的部分が苦しくなる。
ももさんは、
放任で無関心なお父さん、過干渉で理想を押し付けてくるお母さん、自分より大事にされているお兄さん、
という家族の中で、
「わたし」を見てもらえない、「わたし」を尊重してもらえない、「わたし」を大切にしてもらえない
という感覚をたくさん味わったのではないでしょうか。
それはきっと、とても寂しかったのではないかなぁ、と想像します。
その寂しさが、
私を見て、注目してという思い
として、今の人間関係の中でも顔を出すのでしょうね。
そしてそんなご自身を、子供っぽいと感じて自己嫌悪してしまうのかもしれません。
とはいえ、ここでももさんにぜひ知っていただきたいことがあります。
それは、
こうして冷静にご自分の子供っぽさに気づき、その背景にある「投影」に気づいて、ご自身の状態を分かりやすくまとめて相談することのできるももさんは、
ちゃんと成熟した、賢い「大人」の女性だ、ということです。
ただ、ももさんご自身が、
ご自身の中にある中二病的な思いに、とても強烈に気づいていらっしゃるので、
本来の成熟した大人としてのご自身と、ご自身の中にある中二病的な部分のギャップが、
とても苦しくなってしまうのかな、と思いました。
ご自身ではあまり信じられないかもしれませんが、
実は、自分の中の子供っぽさ、幼さに気づく方というのは、
それだけ成熟した「大人」の部分もしっかりと持っている方、
なのです。
また、
そんなふうに、ご自身の中二病的部分を「こんな子供っぽいことではいけない」と厳しく否定していると、
それもまた、周りに投影したりします。
すると、
自分が他人からどんな風に見られているのか気になったり、
自分が自分を「こんな中二病じゃダメだ」と否定するのと同じように、他人も自分を否定するのでは、という気がしたりして、
人と関わるのが怖くなる、
ということになったりもするんですよね。
今のももさんは、そんな心の状態の中で過ごしていらっしゃるのかもしれないなぁ、
と想像しておりました。
◆どうやって癒す?~大人の自分が、子供の自分を受け止め、満たす~
では、
どうすれば、家族の中で満たされなかった思い(寂しさ)を癒し、
ももさんの中に中二病っぽく残っている部分も、大人へと成長させてあげられるか、
考えていきましょう。
これは、
当時の「子供」のももさんの寂しさを、今の「大人」のももさんが、理解し、寄り添い、受け止めてあげる、
ということになります。
当時のももさんが、どれほどの寂しさを抱えながら、それを我慢して過ごしていたか、
それが子供のももさんにとってはどれほどの寂しさ・しんどさだったかを、
今の大人のももさんが、ただただ理解してあげる、知って味方になってあげる、寄り添ってあげる、
つまり、今の大人のももさんが、当時のももさんを満たしてあげる、のです。
今は、
当時の寂しさを、周りの人に満たしてもらおうとして話をし過ぎてしまったり、ということになっているかと思いますが、
こうやって、大人のももさんご自身が、当時の子供のももさんの寂しさを満たしてあげられるようになると、
それを周りに満たしてもらう必要がなくなります。
すると、
中二病的部分が満たされて、「私を見て」と騒がなくなる(ある意味、その自分が「いなく」なる)ので、
実年齢と心の年齢のギャップが埋まって、
本来の「大人」のももさんとして、ずっと楽ちんに生きられるし、ずっと余裕を持って人とも関われるようになるのですね。
すると、
そんなご自身を、今よりずっと好きになってあげられるし、自信もつくんじゃないかとも思います。
◆自分でやらなくちゃいけないの?誰も満たしてくれないの?と思う時は。
とはいえ、
「大人」の自分が、「子供」の自分を満たす
と聞くと、
自分でやらなくちゃいけないの?誰も満たしてくれないの?結局私は独りなの?
みたいに、また寂しさが疼き、中二病的部分が暴れ出すかもしれません。
この感覚があるからこそ、周りに求めてしまうんですよね。
が、実は、自分の心は、自分だからこそ満たせる、という大前提があります。
他人にどれだけ求めて、欲しいものを与えてもらっても、
自分が自分を受け止め、満たすことができなければ、いつまでも本当に満たされることは、ありません。
そして、ずるずると他人に求め続けてしまったりもします。
くれくれちゃんになっちゃうんですね。
でも実は、
本来、自分が自分にしてあげられることって、他人にやってもらうことより、よっぽどパワフルなのです。
そして、自分には自分を満たす力がある、と知り、それを実践することで、
子供時代に留まっている心の年齢を、大人へと成長させてあげることができるのですね。
…とはいえ!
これは別に、独りぼっちで取り組まなくちゃいけないとか、そんなことではありません。
自分が自分を満たすことを学ぶために、誰かに手伝ってもらっても良いわけです。
むしろ最初は、適切な手伝いやガイダンスがあると、スタートダッシュが切りやすくなります。
その意味で、カウンセラーに手伝ってもらう、というのは、手前みそではありますが、とてもおすすめです。
独りぼっちで取り組まなくていい、自分の歩みに伴走してくれる人がいる、という安心感ももちろんありますし、
私は、自分が自分を受け止め、満たす、ということを感覚的に落とし込むお手伝いも、得意なカウンセラーです。
よかったらぜひ、お手伝いさせてほしいです♡
◆とっても応援しています♡
私自身、自分の中二病的部分にはだいぶ手を焼いて、こんな記事↓も書いたくらいでして、

ももさんの、
実年齢と心の年齢のギャップが苦しい
という感覚も、よく分かる気がします。
とはいえ、この記事でも書いているし、上でも触れましたが、
自分の子供っぽさに気づいている方って、同じくらいめちゃめちゃ成熟した大人の心を持っています。
成熟した大人の心を持っているからこそ、自分の子供な部分にも気づけるし、
そこが、「そんなことじゃダメなのに」と気になっちゃう、んですよね。
つまり、ももさんは、ちゃんと「大人」な女性なのです。
そして、その「大人」な部分を使って、「子供」な部分を受け止め、満たし、大人へと成長させてあげることも、ちゃんとできるし、
そんな「大人」なももさんとして、余裕と自信を持って、これからの職場や周りの人間関係を作ることも、できるのです。
そんなビジョンを持って、(適宜手伝いも得ながら)取り組まれたら、
ももさんはきっと、新たな世界を開かれるんじゃないかなぁ、そうできたら素敵なんじゃないかなぁ、
と、想像しながらお返事をしたためました。
どこか、お役に立てた部分があれば、とても嬉しいです。
とっても応援しておりますね!
ちなみに私は、ZOOMセッションは随時ご案内していますし、
今年は11月に、東京で対面セッションを予定しています。
お手伝いできることもたくさんありますので、ご縁を感じていただけましたら、ぜひ、お話聞かせてくださいませ。
ではでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました♡
コバヤシアキコ
今日の一枚。
水鏡。