卒業の季節に思う、「手放し」の話。

桜が美しい、卒業の季節ですね。

「卒業」って良い言葉だなと、最近改めて思っていまして、今回は心のお話と絡めて書いてみようと思いました。

 

卒業式って、

在籍していたその期間を、「大変良く頑張りました!」と卒業証書で承認し、

次のステージに進んでいくための、区切り

ですよね。

 

心にも、同じことが言えるな、と思っていたのです。

 

例えば、これまで何かしらの価値感とか考え方とか、自分なりのやり方とか、環境などにこだわって生きてきたとします。

でももしかすると、その中の何かが、今の自分の自由を奪って息苦しさを作っている、なんてことがあるかもしれません。

 

そんな時、おすすめなのは「手放し」ですね。

もう必要ではなくなった価値感や、自分のこだわりや、自分のやり方や環境などを、手放していくのです。

すると、手放したところに、新しい価値感や新しい環境などを受け入れる余裕が生まれます。

 

でも、この手放しがまた、苦しかったりするんですよね。

価値感であれ、自分のやり方であれ、環境であれ、これまでの自分を助けてくれたり、必要だったからこそ身に付けたり、自分で努力して獲得してきたものです。

それを手放してしまうのは、これまでの自分の人生そのものを「否定」するような気持ちになったりします

なので、なかなか手放すことができず、ずるずると執着してしまい、それがまた自分の自由を奪い、息苦しさを生んだりします。

 

でも。

手放しって、これまでを「否定」するのではなく、「全承認」して、これまでの生き方から「卒業」していくこと、なんですよね。

「今のステージで、あなたは本当によく頑張りました。」と、花マルの卒業証書を自分に贈ってあげるのです。

そして、そのステージから次のステージに向かって、自分の足で歩いて進んでいくのです。

 

今のステージで、それはたくさん頑張ってきた積み重ねがあるからこそ、ここを卒業して次に進んでいくことができる、んですよね。

 

何で今回これをネタにしようと思ったかというと、私自身が、自分のとある執着に気付いて、

「もうそろそろ卒業だな」

と、ちょっと切なく思っていたからなのでした。

 

今まで慣れ親しんだステージを離れるのは、やっぱりちょっと切ないものです。

でも、もう、このステージは自分には合わないんだな、と気付き、手放すことにした時、

「あぁ、やっぱりもう後戻りはできないねぇ」

と、卒業式を終えて学校の校舎を後にするような、切ないけれど、どこか晴れ晴れとした思いも感じていたのでした。

 

(ちなみに、カウンセラーでも執着もあれば悩みもありますよ!人間だもの←もはや合言葉

問題解決力とか、悩み方はずっと上手になったし、だからこそ今こうして皆さんのお手伝いをしていますが、それでも生きている限り向き合うことは出てきます。

それに真摯に向き合い続け、自分を成長させ続け、カウンセリングに還元させ続けるのが、カウンセラーの(とても泥臭い)お仕事だと思っています。)

 

あなたは、今、何か手放したいことはあるでしょうか?

手放せたら自由になれるのに、その勇気がなかなか出ない、なんてことはあるでしょうか?

そんな思いがある時は、今のステージから自分を「卒業」させてあげる、と考えてみると良いかもしれません。

今までの自分を「否定」するのではなく、「全肯定」「全承認」してあげて、そこから巣立つ。

そして、次のステージに自分を進めてあげましょう。

 

あなたが、気持ち良く人生のステージを進めて行けますように。

心から、応援しています。

閑話休題。

オランダでも桜が見られます。

日本の桜ほど圧倒される雰囲気ではありませんが、やっぱり嬉しいですね♪