人に受け入れられている気がしない時

私は人から受け入れられている気がしない。

私も存在していいのか、という不安が心にほんのりとある。

 

そんな感覚がある方は、いらっしゃるでしょうか?

またまた、これも私が長いこと感じていたことなのですけれど。

 

今回は、なぜ私がそんな風に感じていて、どうやってそこから抜け出したのかをお話してみます。

 

心理学のとても基本的なところのお話なのですが、

私たちは、いつも自分の心の状態をフィルターにして世の中を見ています(「投影」と言います)。

 

簡単な例を挙げると、

ご機嫌な時に見る野の花は、とても可愛らしくて幸せの象徴のように見えたりしますが、

心が沈んでいる時に同じ花を見ると、とても寂しげで物悲しく見えたりします。

同じものを見ているのに、心の中の状態によって「見える」ものが変わってくるんですね。

 

私たちはいつもこんな風に、心のフィルターを通して世界を見ているんですよね。

 

では。

「私は人に受け入れられている気がしない」

と感じていた時、私はどんなフィルターで世界を見ていたのでしょう?

 

それは、

「私自身が、私を受け入れていない」

ということだったのでした。

 

「私自身が自分を受け入れていない、自分が嫌いだし、否定しまくっている」、ということをフィルターにして世界を見るので、

「だから、同じように人も私を受け入れないし、嫌うし、否定するはず」と無意識に思っていたんですね。

 

そして、そんな風に、「人は私を受け入れることはない」という前提で過ごしているので、

どんな出来事でもこの前提から解釈して、「ほーらやっぱり、人は私を受け入れない」という思いを強めていったし(たとえ事実はそうではなかったとしても)、

また、現実にも「受け入れられていない」と感じる出来事を引き寄せて、またまたその思いを強めていたのでした。

まーったく恐ろしいことをやっていたと今なら思いますが、本当にこんな日々だったのです。

 

では、私がどうやって「人に受け入れられている気がしない」状態から抜け出したのか、というと。

 

どんな自分もOK、だってそれが「私」なんだもの。

という風に、自分で自分を受け入れていったんですね。

カウンセラーさんの力も借りながら、少しずつ、「私」を知り、繋がり、丁寧に受け入れていきました。

そうやって、心のフィルターを、「これが私、これも私。私はこれでOK」に書き換えて、自分を受け入れていくほど、それを通して見る目の前の世界も、

「なんだか人は意外と私を受け入れているらしい」

「たとえ受け入れない人がいても、私の価値には何の関係もないらしい(だから、私は普通に存在しといて全然OKらしい)」

ということが腑に落ちてしまって、目の前にはどんどん楽ちんな世界が見えるようになっていきました。

 

自分が自分をそのまま受け入れることで、世界を見る自分の心のフィルターが付け替えられるので、大袈裟な言い方かもしれませんが、文字通り世界が変わるんですよね

 

と、いうわけで。

もし今、あなたが「私は人に受け入れられている気がしない」と感じていたとしたら。

もしかすると、自分で自分を受け入れられない部分がどこかにあるのかもしれません。

そんな時は、自分を少しずつ受け入れてあげられると良いな、と思います。そうやって、心のフィルターを丁寧に書き換えていきましょう。

 

それから、「自分で自分を受け入れる」と言うと、「自分しか自分を受け入れる人がいない」みたいでちょっと寂しく聞こえそうですが、全部自分だけでやる必要はないですよ!

気の許せるお友達やパートナーなどに聞いてもらい、受け入れてもらうことも、自分で自分を受け入れるプロセスの大きな助けになります(もちろん、カウンセラーも)。

 

ちなみに、自己嫌悪・自己否定がとても強い時は、「聞き役」としても、「否定」とか「判断」ばかりで受け入れてくれない人を無意識に選んでしまうことも多いので、そこはちょっと気を付けてあげてくださいね♪

 

あなたが、周りに受け入れられている安心を感じながら過ごせますように。

いつも応援しています。

閑話休題。

うらうらとお花見中。