頑張り屋さんの本来の姿の見つけ方

今回は、

頑張り屋さんの本来の姿の見つけ方

というタイトルにしてみました。

 

頑張り屋さんは、当然「頑張り屋さん」であることは自他ともに認める所だと思います。

努力家で
我慢しいで
自分のことは二の次で
周りが喜んでくれることが喜び(安心)で
いつも一生懸命で
真面目で
「良い子」「良い人」で

そんなところから、「頑張り屋さん」の称号をゲットしてきたんですよね。

 

でも、「頑張り屋さん」というその姿は、必ずしも自分の本来の姿ではないことにも皆さんは気付いていることでしょう。

頑張り続けなければ居場所がなくなってしまうと思っていたり、頑張らなければ誰も自分を認めてくれない、愛してくれないと恐れているからこそ、本当の自分はここまで頑張り屋さんじゃない気がしてもう限界だと内心気付きつつも、それでもずっと頑張り屋さんをやってきたんですよね。

では、「頑張り屋さん」が自分の本当の姿でないとすれば、本当の自分はどんな人なんだと思いますか?

 

これ、たぶん頑張り屋さんにとってはちょっと苦しい質問だと思います。

だって、自分自身も、頑張り屋さんである自分しか知らないんですよね。そういう生き方しか知らないのです。

頑張り屋さんを辞めたら何も残らないように感じている人も多いでしょう。

でも、先ほど「生き方」という言葉を使いましたが、「頑張り屋さん」というのは、「あなた」という人がたまたまそうするしかなかったからやってきた「生き方」でしかありません。「あなたそのもの」ではないのです。

と、いうことは。

頑張り屋さんではない生き方も、選びたければ選べるのです。

そんなの、言うは易しだけどさ…と思いましたか?笑

 

もちろん、ある日、神様からのお告げがおりてきて「『本来の私』はこれだったんだー!」と全貌が一瞬で分かる、ということはあんまりないと思います(私、以前はこういうイメージにとても憧れていました。おかしなところに貢がなくて良かった笑)。

でも、自分の手で宝物を探すように、頑張り屋さんという鎧の中に閉じ込めてきた本来の自分らしさを少しずつ見つけていけたら、素敵だなと思いませんか?

しかもそれは、何もないところから何の脈絡もなく引っ張ってきたり張りぼてのように作るのではなく、自分の中に既にあって、それを「再発見」するだけで良いのです。

なんか、楽しそう♪って思いませんか?

 

まず考えてみたいのはこれです。

頑張り屋さんではないとしたら、例えば、この中にはちょっと「どきっ」とするとか、逆に「絶対違う」とか、何かしら心が反応する要素はありますか?(必ずしも「頑張り屋さん」のイメージの真逆という訳ではありません。)

  • おっとりしていたり
  • 怠け者だったり
  • 飽きっぽかったり
  • 可愛げがあったり
  • マイペースだったり
  • ゆるキャラだったり
  • 愛嬌があったり
  • けっこう自己中だったり
  • 楽しいことが大好きだったり
  • とても女っぽかったり
  • 自由奔放だったり
  • 理屈より感覚に説得力を感じたり
  • 好き嫌いがはっきりしていたり
  • 嫉妬深かったり

いろいろ、それこそいろいろあると思うんですね。

ここに挙げたあたりは結構たくさんの頑張り屋さんの鎧の中に隠れていると思うのですが、これはほんの一部なので、是非自由に発想を広げてみてください。

 

それから、上で触れましたが、中には「どきっ」とするとか心惹かれるのではなく、嫌悪感とか抵抗感を感じる要素もあると思います。

そういう要素もとても大事なんですね。

嫌悪感とか抵抗を感じるのは、「真面目で優秀な頑張り屋さんでなければならないから」と、自分の中のそういう要素を強く否定してきたからに他なりません。

否定してきたということは、そういう要素は超自分のもの!ということです(なければ否定すらしませんからね)。嫌ですけどね!笑

こんなふうに、それぞれの要素に自分がどんな反応をするかな?というのも観察していきます。

 

同時に、「この人素敵だな」と思う人を見つけては、その人のどんな要素に自分が惹かれているのかも掘り下げていきます。

「素敵だな」と思うということは、自分の中に既にその要素があるということなんですね。というのは、自分の中に全くないものは、相手に見ることもできないからです。たとえば、「あの人お洒落!」と気づける人は、自分もお洒落に敏感だからこそ、ですよね。

なので、誰かについて「いいな」と思える要素をたくさん見つけるほどに、自分の中に眠っている素敵な要素が見つかっていくということになります。

 

そうやって、何となく自分にありそうな要素が見えてきたら、今度は日常の中でそれを表現してみます。

怠け者なら、「あ、もうやだな」と思ったらさっさと休憩を取ります。というか、休憩をメインにします。
飽きっぽいなら、「飽きた!」と思ったらさっさと次のことをします。
マイペースなら、一人の行動を増やします。2人以上の時も自分のペースを守ります。
楽しいことが大好きなら、楽しさを感じることを片っぱしから発見して実行します。
愛嬌があるなら、相手に上手に愛させてあげます。

 

実際やってみるとまた感じるところがあるはずなんですね。

最初は違和感がたくさんあったけど、しばらくやってみると意外と馴染んできた、とか
最初はぴったり!と思ったけど、やっているうちにどうでもよくなってきた、とか
いろいろやっている間に全然違う要素を思いついてやってみたら楽しくてぴったりはまった、とか
周りに申し訳なくて全然できないけど、それくらい今まで自分を抑えていたことに気付いた、とか

そうやって、要素を見つけ、見つけては表現し、試行錯誤しているうちに、今までは自分にないと思ってきたり否定してきた要素たちが、自分の中で一番自分らしい形に収まっていきます。

こうやって、頑張り屋さんという鎧の中に隠れていたあなたの本来の姿が、あなたらしい形で目に見えるようになってきます。

 

ちなみにこれは一日で分かるものではなく、時間をかけて少しずつ見つけて形作っていくものなので、ぶっちゃけ面倒です笑

なので、今回の記事の内容は、みなさん「へー、なるほどねー」と棒読みで思いつつ、誰もやらないかもしれないな…とも思っています涙

でも、もし今「なんかもう優等生は嫌なんだよー!」と思っているなら、ちょっと試しにご紹介したエクササイズを取り入れてみてください。

「確かに私にはこういうところもあるかも!」というのが見つかってくると、どんどん楽しくなっていきますよ♪

 

ちなみに、頑張り屋さんという面を全否定する必要は全くないんですよ。

たくさんの才能の一つとして「頑張ることもできる」という才能もある、ということですからね。それはそれで素晴らしいことです。

そして、その頑張ることもできるという才能が、皆さんのこれまでの成果を作ってきたのですから、むしろそれは誇りに思って良いことです。

そんな頑張り屋さんという素晴らしい一面の他に、どんな素敵な面が私にはあるのかな、という意識で見つけていけると良いですね♪

 

参考になればうれしいです。

閑話休題。

今の時期ならアムステルダムの街にはこんな風にチューリップが溢れているはずなのですが、今年はお預け。写真は去年の今頃です。

来年の春に期待ですね。