心は2つのことは同時にできないというシンプルな法則を逆手に取ろう

今回は、

心は2つのことは同時にできないというシンプルな法則を逆手に取ろう

というタイトルにしました。

 

この言葉通り、心は2つのことは同時にできません。

例えば、心は「不安」と「感謝」を同時に感じることはできません

例えば、今のコロナ騒ぎでこれからの仕事やお金の不安があるとします。

この時、この不安に心を集中すると、その不安に飲み込まれてパニックになってしまい、今やるべきことが手につかなくなったり、何かしら手を動かしたとしてもそれぞれの行動が中途半端になってしまったりします。

 

が、この時敢えて「感謝」に心を集中してみます。

例えば、今はひとまず家賃も払えているし健康な身体で日常生活が送れているし、トイレットペーパーも買えるようになったし食料も普通にスーパーに並んでいるし洗濯物も乾いてる、などなど、感謝できることを意識して見つけるようにします。

すると、そうやって「感謝」に心を集中している間は「不安」を思い出さなくなるんですね。

そして、自然と地に足がつき、「今、できること」を着々とこなせるようになります。そして、今できることを着々とこなすようになると、不安の元が結局は解消されていったりもします。

(これ、不安の対処法としてとても有効なので、ぜひ活用してみてください。)

 

上では「不安」と「感謝」の例を出しましたが、他にもいろんな応用例があります。

特に頑張り屋さんの皆さんに知っていただきたいのは、自分を「責める」ことと自分を「褒める」ことは同時にはできない、ということ。

あの時こうできていたら
私はこういうところが弱くてだめだ
私はなんて中途半端なんだろう

こんな風に自分を責めている時は、自分を「褒める」ことはできません。

で、いろんなところで触れていますが、自分責めはやればやるほど自己価値感が感じられなくなり、自分が嫌いになっていきます。

自己嫌悪は、募れば募るほど「こんな私には素敵な人生なんて相応しくない」という負のスパイラルを加速させるので、自分責めは止めるのがとにかく一番です。

 

そこでまた、心は2つのことを同時にできない法則を登場させるのです。

心は、自分を「褒める」方に集中すれば、「責める」ことはできなくなるんですね。

朝ごはん食べた私、えらい!
今日もとりあえず職場に行った私、すごい!
スーパーの店員さんにありがとうって言った私、さいこー!

と、とにかく褒めるのです。

 

で、ここで悩ましいのは、

「自分責め、止めようと思ったって止められないんだもの!」

という場合ですね。こういう方もたくさんいらっしゃると思います。

ここでの考え方は、「自分責めを止める」ことに心を集中するのではなく、「自分褒めをする」ことに心を集中しようとしてみる、ということ。

「責めるのを止めよう」としている時、心は相変わらず「責める」ことに向いています。「止めよう」という意思がそこにあったとしても、「責める」という言葉が頭の中にある時は「責める」ことが止められないんですよね。

でも逆に、「褒めることにしよう」としている時は、「責める」ことが心の中からなくなるのです。

つまり、「何を褒めよう?」という方に意識を集中している間は、責める理由を見つけることがなくなるんですね。

 

例えば、「猫のことだけは思い浮かべないでください。他の何を思い浮かべても良いけど、猫だけはダメです」って言われたとき、100%、心の中には猫が思い浮かんでいますよね?しかも、他の何も思い浮かんでないですよね?

心って、「ダメ」という否定語は認識できないのです。「猫はダメ」と言われても、でもやっぱり心は「猫」を連想してしまうのです。

そして本当に猫を思い浮かべたくないときは、例えば「犬だけを思い浮かべよう」とすれば簡単です。

「責めること」と「褒めること」も、それと同じことなのです。

 

こんな風に、心は割と単純にできています。そう考えると、なんだか可愛いやつ!という気もしてきます笑

なので、その性質を知って乗りこなしてしまえば、自分の心と意外と簡単に付き合うことができるようになるんですよね。

そう考えると、生き方を変えるって、実はそんなに大それたことではないようにも思えてきませんか?

 

そんなわけで今回は、自分をついつい責めてしまいがち、そのせいで自己価値感をつい下げてしまいがちな頑張り屋さんに知ってほしい、「心は2つのことを同時にできない」という法則をご紹介しました。

是非この法則を逆手にとって、自分が取り入れたい習慣だけに心を集中することを試してみてください♪

参考になればうれしいです。

閑話休題。

お花と街並。街路樹の影が建物に爽やかに落ちる様子が本当に好きです。