「もっと上手に愛してよ!」という怒りの話

こんにちは、頑張り屋さんの女性を自由にするカウンセラー・コーチ、コバヤシアキコ@オランダです。

 

パートナーシップの悩みとして、旦那さんや彼に対して、

「もっと上手に愛してよ!」という怒りを感じる

なんてことがあります。

 

私を気遣ってくれない
私の意見を聞いてくれない
私のために譲歩してくれない
私のために行動を改めてくれない

そんなの、「愛してる」とは言わない!

もっと上手に愛してよ!

 

「愛されている」と感じられないのは、本当に悲しいものです。

もっと上手に愛してよ!

というのは、それはそれは悲しい心の叫びではないかと思います。

 

ただ、また厳しい現実、なのですが、やっぱり、

相手に「上手に愛せる人」になってもらうのは、無理

なんですよね。

いつでもどこでも、変えられるのは自分だけ、なのです。

 

で、もちろん、「変えられるのは自分だけ」と言っても、

「充分に愛してもらえない(気がしている)現状でも、もっと我慢強く耐えられるようになる」とかそんな意味ではありません

「今、不満を感じているこの現状を、もっと幸せなものに変えていける自分になる」ということです。

 

では、こんな時、自分の心の中にはどんな風景が広がっていて、

そんな自分のどこを変えていく(バージョンアップしていく)と良いのでしょう?

 

例えば。

父親や母親から欲しかったのにもらえなかった愛情(表現)を、そのまま夫や彼に求めている

なんてことがあったりします。

でも、夫や彼は当然親ではないので、本当に欲しかったものは得られません。

そこで、「こうやって愛してよ」「もっと上手に愛してよ」という不満がたまるんですね。

 

つまり、この時の問題は、旦那さんや彼に対してというよりは、過去の父親や母親との関係の中にあります

なので、こんな時はここをがっつり紐解いて、そこに残っているモヤモヤとした思いを開放してあげたりすると、旦那さんや彼との関係にも変化が現れたりします。

 

それから例えば、

相手が完璧に上手に自分を愛してくれるまで、自分からは愛してあげない、という取引

をしていることもあります。

相手と主導権争いをしているんですね(お互いに、争っている意識があるかどうかは別ですが)。

自分が最初に相手を愛してしまうと、相手に振り回されてしまうかもしれない。
それは惨めだし、悔しいし、避けたい。

なので、いろいろと条件を付けて、「まだまだ!私に愛してほしければ、この試験を合格しなさい!」とやっている感じかもしれません。

 

また、

上の「取引」とか「主導権争い」にも通じるところもありますが、

「怖がりさん」、ということもあります。

本気で愛してしまうのが「怖い」。
それから、実は、本当に完璧に愛されてしまうのも、「怖い」。
それだけ、心の距離が近づいてしまうのが、「怖い」

なので、相手の愛情は、「ない」とか「不十分」ということにしておくのが都合が良い。

すると、実は本気で愛することが怖くて避けている自分も正当化できるし、罪悪感を感じないで済む

 

過去の親や家族との関係はこういうところにも強く影響しますし、それから、過去の恋愛・結婚などが影響していることも多々あります。

なのでやっぱり、この辺りを整理していくのはおすすめですね。

それから、その「怖さ」そのものと向き合ってみる(というか、受け入れてみる)のもありです。

 

こういったことは、取り組んでみると、その過程ではもちろんいろんな思いが出てきますが

(なので、一人ではなかなか前に進まない時は、是非セッションも便利に使っていただきたいですが)、

それを通じて自分をバージョンアップできると、パートナーシップもそれに引き上げられて、より成熟したものになっていきます

また、その中では、今のパートナーシップを終えて、新しいパートナーシップを始めることもあり得ます。

そんな進歩ができた自分にも、大きな自信を感じられるようにもなります。

 

結局、今の関係性を成熟させたり、何かしら変化させるためのリーダーシップを取れるのは、

「相手」ではなく、「自分」、なんですね。

変化は、いつでも、相手を待たなくても自分から起こすことができるのです(というか、相手が変わることを待っている間は、変化は起こらないのです)。

 

その自分に、

もっと我慢強く今の状況に耐えるための修行をさせるのではなく、

もっと幸せで満たされた関係を作れる自分になってあげる。

もっと上手に愛されてあげて、もっと上手に愛してあげる。

 

あなたが、そんなリーダーシップを取っていけますように♡

いつも、応援しています。

閑話休題。

アムステルダムのシルエット。

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