今回は、
「無理なく」「自分らしく」ある、ということ
というタイトルで書いてみようと思います。
私はいつも楽しみに見ているインスタグラムの漫画があるんですが、最近
そうそう、こういうあり方、素敵よね
とにっこりした投稿が2つあったんですね。なので、今回はその2つのアカウントをご紹介しながら、「無理なく」、「自分らしく」ある、ということについてちょっと考えたことを書いてみようと思いました。
まず一つ目は、「あいなつ」さん @ainatsu9 の「毛玉なカラカル」という漫画です。
ゆるくて可笑しくて可愛くてちょっとシュールで、力の抜けた感じが大好きなのです。(投稿の埋め込みが上手にできないので、ご興味ある方リンクから見てみてください。)
この方は最初は週7日、本当に毎日毎日漫画を更新されてたんですね。なんですが、途中から平日のみの更新になりました。その時の理由が、
「週末はゲームをしたいので、平日だけの更新にします」
だったんです。
この時も、いいな~!と思ったのですが、つい最近、今度は「不定期更新」になったのですね。
素敵だなと思ったのは、不定期更新になるお知らせの中にあったこの文です。
「これから不定期更新にさせていただこうと思います。気が向いたら描いて、アップしていこうと思います。それでもいいよという方は、たま~にのぞきにきてくださると嬉しいです。」
「理由はそんなにはっきりないんですけど、わりと毎日『あしたの朝までにカラカル考えて描かなきゃいけない』って自分に課してるなぁ、窮屈だなぁと思うようになったからです。」
何が素敵って、「楽しみにしてくださってる皆さん、ごめんなさい!」みたいに謝っていないんですよね。それから、不定期更新になることに何やら正当に聞こえそうな大それた理由を付けることもしていないのです。
ただ淡々と、今のやり方が自分に合わなくなってきたのでそれを変えます、という事実を伝えているだけなのです。
そしてこの投稿でもう一つ素敵だったのは、いつもよりも数千も多くの「いいね!」がつき、コメントも「これからも無理せず続けてください!」「引き続き楽しみにしてます!」という応援メッセージが溢れていたこと。
不自然に下手に出て「ごめんなさい」と謝るのでもなく、また申し訳なさのあまり逆に開き直って「何か文句ある?」とケンカを売るのでもなく、「今の方法では私が窮屈に感じるようになったので、これからはそれを感じない方法で続けます」という等身大の事実だけを伝えたからこそ、今までのファンはこれからもファンであり続けてくれるんですよね。
自分の気分が良い状態を保つために、(例えそれが周りの人をがっかりさせるとか何かしら影響があるとしても、それでも)自分のためにこれまでとは違う行動を選択すること。
つい「良い人」をやりがちな頑張り屋さんにはなかなか難しく感じることですが、それをやっても嫌われない、むしろさらに応援される、それで離れていく相手ならそこで縁が切れた方がお互いのため、という素敵な例だと思ったのでご紹介してみました。
それから、もう一つの漫画アカウント。
こちらは「弓家キョウコ」さん @kyoko_yuge という漫画ブロガーさん。インスタグラムとアメブロで漫画を更新されています。
いつもはご主人とのキャッキャうふふな慣れ染め恋愛漫画を描いていらっしゃってそれも楽しくて大好きなのですが、先日「わが家のコロナ疲れ」という漫画をアップされていて、これがまた素敵だったのです(これも埋め込みが上手にできないので、リンク先から見てみてください~)。
コロナな状況でも何かしらお家で楽しめることを考えて、時間を充実させて過ごそう!と今まで頑張ってきたけれど、それにも疲れてきたのでこうなったらむしろ本当に何もしないでだらけ切って過ごすことに決めた、というある一日の様子を描いていらっしゃいます。
そして、最低限のことだけして後は本当に何もせずだらだらと過ごしたら、次の日にはエネルギーがチャージできた、というお話です。
「おうちを楽しい空間にしようとするあまりがんばりすぎてしまっていたみたいです」
「最前線で働いているひとたちもたくさんいるのに、私なんぞが『疲れた』って言っていいのかなという戸惑いはあったんですが、『疲れた』って言えない状況もわりとやばいと思うので、言ってまたがんばれるなら言ってもいいと思ってます」
こんな風にブログでおっしゃっていました。
「疲れた」と認めることとか、また動けるようになるように、たまにはグダグダに過ごしてみることも、頑張り屋さんの苦手分野ですよね。
そして、今のようなコロナの緊急事態では、キョウコさんが言うように「私なんかが弱音を吐いては、世の中で頑張っている方に申し訳ない」という思いから、いつも以上に頑張っている頑張り屋さんも多いのでは?と思っています。
でも、それだとやっぱりいつかは限界が来ますよね、人間ですもの。
それなら、自分が頑張れるペースで頑張ったり休んだりすればいいんじゃない?そのバランスは自分で決めればいいんじゃない?というのを、ふんわりしたタッチで描いていらっしゃるのがとても素敵、と思ったのでした。
等身大の自分を、悪びれず開き直らず「これが私です」と表現すること、その自分が無理なく気分良くいられるために、自分で自分のご機嫌を取ること。
そのためにも、「私はこういう状態だと気分良くいられるんだな、私はこういうペースが好きなんだな」ということを一つ一つ理解していくこと。
この二つの漫画のように、ふわっと取り組めたらよいですね♪
参考になればうれしいです。
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閑話休題。
こちらの写真は、運河の上にかかる小さな橋。とても幅が狭く、人が2人すれ違うのがやっとです。
こういう、ついにっこりしてしまう風景がアムステルダムには溢れています。