今回は、
「この問題には何のメリットがあるんだろう?」という視点で見てみる
というタイトルにしました。
一言で「問題」と言ってもいろいろありますね。
職場でいじめに遭っている、とか
なぜかいつもお金が足りなくて自転車操業、とか
病気になった、とか
彼・夫とうまく行っていない、とか
本当に人によって様々です。
「問題」は、苦しいものです(だから問題なんだという話ですが)。できるなら、問題のない人生が欲しいものです。
何の問題もなくいつもイージーモードで生きている人を見ると、「たまには道端で転んじゃえばいいのよ!」などとこっそり思ったりするものです(しませんか?笑
だからこそ、何か「問題」が起こったらそれを解決しようとしますよね。
または、問題が起こっても、抗わずそれを粛々と受け止め耐え忍ぶ、みたいな苦しい努力をしたりもします。
なんですが。
今回は、「解決する」とか「耐え忍ぶ」とはまた別の視点を提案してみようと思います。
それが、「この問題には何のメリットがあるんだろう?」という視点です。
別の言い方をすれば、
「私は今この問題を必要としているとしたらなぜだろう?」
「この問題を使って私は何をしようとしているんだろう?」
「この問題を使って得ていることは何だろう?」
「この問題を使って誰かに分かってもらいたいことがあるとしたら、何だろう?」
「誰に分かってほしいんだろう?」
こんな風にも言い替えられます。
先日、「潜在意識」の記事を書きました。
私たちの意識では、意識してコントロールできる部分はたったの3%ほど、残りの97%ほどは潜在意識(とか無意識)の領域と言われています。
で、たとえ「意識」の上では「こんな問題要らない!」と思っていても、「潜在意識」で何らかの必要を感じているとしたら、それに合わせて、目の前の現実の中に問題が作り出されてしまうのですね。
つまり、今何かしら問題があるということは、自分の潜在意識がその問題を必要としているから、何かしらメリットがあるから、ということなのです。
例えば、分かりやすいのは「病気」でしょうか。
もちろん人によりますが、例えば、
「私は病気になるほど頑張ってるんです、だから私にも居場所をください。」
と思っているとします。
つまり、病気になることで、「頑張っていることを証明でき、居場所をもらえる」というメリットがそこにはあるわけですね。
それから、同じ「病気」という問題でも、こんなケースもあるかもしれません。
「病気になるくらい頑張らないと、戦線離脱することを自分に許せない。」
つまり、普通にしていては自分に休みを与えることを許せないので、「病気を使えば、それでやっと休むことを自分に許せる気がする」というメリットがあるのです。
と、いうことは。
「そのメリット(目的)を得るために、私は本当にこの問題が必要だろうか?」
という質問を次に自分に聞くことができるようになります。
例えば、「居場所」が本来の目的だったのなら、周りともっと繋がりを感じられるようになることで、手段としての「病気」は必要なくなるかもしれません。
それから、「休むのを許すこと」が本来の目的だったのなら、「休んでも自分の価値は失われない」と思えるようになれば、やはり手段としての「病気」のメリットがなくなるかもしれません。
こんな見方ができるようになってくると、潜在意識が「病気」などの問題にメリットを感じなくなります。
すると、今まで「問題」として起こってきたやっかいなことが、人生に起こらなくなっていくのです。
この視点の良いところは、自分を「問題」の「被害者」にしないで済むことなんですね。
「問題は、自分の意思とは関係なく勝手に起こるので、自分にはまるでなす術もない」と感じているときは、「問題」の前で自分は「運命に翻弄される無力な被害者」です。
静かに耐える以外、どうすることもできません。
でも、もし、「その問題には自分にとってのメリットがあって、自分がその問題を引き寄せていた」のだとしたら、そのメリットを得るための手段を他に探すことができるようになります。
「もうこの問題は要りません!」と手放す主体性も自分が持つことができます。
自分の人生を自分の手に取り戻す、自分の人生に主体的に関わる、って、こういうことなんですよね。
目の前に起こっていることは、自分に何かしらメリットがあって自分(の潜在意識)が引き寄せたこと。
だとするなら、この問題には、自分にとってどんなメリットがあるんだろう?私はなぜこの問題を必要としたんだろう?
とても便利な視点なので、是非使ってみてください。
「問題を必要としない人生」、「同じパターンの問題を繰り返さない人生」を作れるようになっていきますよ♪
(ただ、ここにはたくさんの思いの層が重なっていることも多く、掘り下げるには結構じっくり自分の内側を見ていくことが必要にはなります。
毎月の月初に募集している個人セッションでは、こういった部分を掘り下げるお手伝いができますので、よろしければ検討してみてください。)
参考になればうれしいです。
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閑話休題。
お花屋さんのディスプレイに、青い傘が使われていました。
いろいろポップな色合いが可愛い☆