オランダの永住権が取れました~「居場所」が持てなかった私の話

オランダの永住権が取れました!

「居場所」に葛藤がたくさんあった私には、
とても喜ばしいことなのです。

 

自分迷子な大人女子さんに、「わたし」を生きる最高のよろこびを。

 

オランダ在住カウンセラー、コバヤシアキコです。

 

オランダの永住権が取れました!

久々のブログ更新となりました。

 

年明け早々の一連のできごとに心を痛めている方も多いかと思います。

 

今日のお話は、

私のオランダでの永住権と、

それにまつわる「居場所」の話題です。

 

まさに今、物理的な居場所に難しさを感じている方もたくさんいらっしゃる中で、

この話をするのはどうかなと悩んだのですが、

全ての方に、暖かく安全な居場所が一日も早く戻りますように、

とのお祈りを込めながら、書いてみようと思います。

 

(でも、心が苦しくなってしまいそうな方は、読まれない方が良いかもしれません。)

 

オランダ在住12年目にしてやっと永住権が手に入ったよ。

私のオランダ生活は、今が12年目です。

オランダの永住権て、在住5年を経過すると申請できるんですよ。

なので私も本当は、7年前には申請して取得することができていたはずでした。

 

が、実際にはこんなに時間がかかってしまいました。

 

そこには、

「私は居場所を絶対に持ってはいけない。持つことはできない」

という、自分で自分にかけた呪いがありました。

 

(ほら私、般若な女なので、呪いをかけたり生霊飛ばすのは得意なの♡)

 

「私は居場所を絶対に持ってはいけない」という呪いを自分にかけていた。

ここでいきなり父の話。

 

私の父は単身赴任の期間が長く、一緒に暮らした明確な記憶があるのは

小学校から中学校にかけての4年間のみです。あとは幼稚園の頃。

今思えば、単身赴任は、両親の別居のための都合の良い言い訳だったんでしょうな。

 

(ちなみにこの4年間は金沢に住んでいたので、金沢には思い入れがとてもあり、

今回の地震のニュースも本当に心が痛むのです。)

 

そしてその後、家を建てた数年後に、

父は自分ではその家で過ごすこともほとんどなく、病気で他界してしまいました。

 

その他にも家族の中ではまぁいろいろあったので、

父の死後、私は父に対して、

「お父さんの居場所を守ってあげられなかった私は、自分に居場所を持つことは絶対に許さない」

と、強烈な罪悪感の呪いをかけちゃったんですね。

(そう、私はファザコンでもあります♡)

 

そんな呪いがかかってるので、

実際、数カ月で居場所(住む場所)が変わることも、何年にもわたって何度も経験しました。

いつも、家主さんなどの何かの事情で「出ていって」と言われるんです。

 

「何でいつもこんなことになっちゃうんだろ」と恨めしく思うばかりだったのですが、

結局、自分にそんな呪いをかけてるからこそ、

みずから居場所をなくすような出来事を無意識に引き寄せていたんですよね。

どんなことであれ、心の状態が現実を作りますので。

カウンセリングもまだ受けていなかったので、気づいてはいませんでしたけど。

 

「私はどこにいってもよそ者なので、居場所を持つことはできない」という呪いにもかかってた。

でも、

この父への罪悪感による呪いは、だいぶ意識に近いところにあったようで、

心理学に触れるようになってからすぐに気づいて手放しを進めました。

 

が、もうちょっと深いところには、

「なんかもうとにかく私って、いちゃいけない存在」

みたいな感覚がどうやらありました。

 

幼稚園、小学校、中学校で転校を経験したので、

いつも「よそ者」だったことは大きいと思います。

 

で、そのさらに根っこには、

2歳下に妹が生まれた時の、

「お父さんとお母さんは、もう私がいらなくなっちゃった」という勘違いによる呪い

もあっただろうと思います。

(これもまたあるあるなケースです。)

 

他にもこの感覚に関わるところはいろいろありそうですが、

まぁとにかく、

「私は存在しちゃいけない(居場所を持っちゃいけない)」

という呪いをやっぱり強く握りしめていたんですよねぇ。

 

永住権を申請するのが、怖い。

そんな感じなので、

移住して5年経って永住権を申請できるとなっても、なんだか気が進まないのです。

 

怖かったのです。

 

無意識に「私は存在しちゃいけない」と信じている(呪いにかかってる)ので、

周りが私に居場所をくれるなんてぜんぜん思えません(「投影」ですね)。

国(オランダ)が、私に「永住していいよ♪」なんて言ってくれるわけがない、と思っちゃうのです。

 

で、もし本当に、国から正式に却下されたら、

「私はここにいちゃいけない」という自分の呪いが、

国によって書面で証明されたように感じるかもしれない。

そんなことになったら、立ち直るすべが分からない。

 

だったら、永住権なんか申請しない方がいいんじゃないか。

申請しない限り、私の存在を否定される(申請が却下される)こともないんだから。

そうすれば、「私は存在しちゃいけない」という呪いが証明されることもなく、

心の中にあるただの不安、ということにして、

見てみぬふりをしながらこれからも騙しだまし過ごせるんじゃないか。

 

申請の手続きをぐだぐだと先延ばしにしていた私の心の中にあったのは、

だいたいこんなところでした。

もちろんこれも気づいてませんでしたけどね!

 

実際、それでも手続きをしようと、

サイトを開いていろいろ情報を打ち込むんですが(オンラインで申請ができます)、

身体全体から血の気が引いて、手が震えるんですよ。

 

そして、手続きを始めてみたものの、

心臓か胃の辺りをぎゅーっと握りつぶされるような、

ブラックホールの底に突き落とされるような恐怖が襲ってきて、

あまりの恐ろしさに、ソファの端っこで毛布にくるまって震えながら1日過ごしたこともあります。

どんだけか笑

 

永住権を取得できたのは、自分に居場所を与えることを許せたってこと。

そんな感じで、

相当ぐだぐだと時間がかかってしまいつつ、

実は他にも諸々の事情がありつつ(ここでは長くなるのでばっさり割愛しつつ)、

在蘭12年目にして、このたびようやく、永住権の申請ができ、

それが正式に許可されたのでした。

 

移民局からのお知らせを読んだとき、すぐ心に浮かんだのは、

やっと私も、自分に居場所を与えることを許せるようになったんだなぁ

ということでした。

 

自分で自分にかけた呪いに気づき、手放し、誤解&勘違いを解き、とやってきた、その成果が、

永住権の許可という現実になったのですね。

感慨深いなぁ。

 

もっとさっさとできたら、もっと良かったけどね?!と自分に対して思いますが、

まぁこれが私(のタイミング)なので、仕方ないですね♡

 

自分で自分にかけた呪いを解こう。

数カ月単位で引っ越しを余儀なくされていた時の私は、

なんでいつもこうなっちゃうんだろう、なんでいつも酷い家主に当たるんだろう、と恨めしくは思いつつ、

ま、私の扱いなんてどうせこんなもん、と拗ねて諦めていたところもあります。

 

その状態では、私は理不尽な状態の「被害者」になってしまっているので、

自分で自分に呪いをかけていることにも気づけませんでした。

 

でも、上でも書きましたが、

目の前の現実は、自分の心が作っています。

 

自分で自分にかけた呪いを解き、誤解を解き、勘違いを解いていけば、

もっと快適にもっと安心してもっと楽しくもっと幸せを感じられる現実は、自分で作れます。

理不尽な状況にも振り回されない、「あなた」の人生を自分で作れます。

 

その一つの例として、

(そして、永住権が取得できた感慨深さをみなさんにもシェアさせていただきたくて♡、)

このお話をしてみたのでした。

 

あなたが、あなた自身の呪いから、どんどん「あなた」を自由にしていけますように。

「あなた」が幸せを感じる、「あなた」の人生を自由に生きられますように。

そうお祈り&応援を込めて、2024年の最初の記事にしてみようと思います。

 

だいぶ長くなっちゃいましたが!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました♡

2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

コバヤシアキコ

 

(私のセッション情報は、こちらでご確認いただけます。)

 

今日の一枚。

(インスタグラムより)

冬の夜景も美しい。

 

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